40

音楽の時間を使って「アマデウス」を観賞する。天才音楽家モーツァルトの活躍を凡才音楽家の視点で綴るというこの映画、BGMが全てモーツァルトの曲らしいが、一曲も知らない僕にはただのクラシックでした。

さて、作中凡才音楽家モーツァルトの才能に嫉妬し彼にレクイエムを作らせ、彼を殺害しその葬式で彼に作らせたレクイエムを流すという計画を思いつき、亡くなった彼の父に変装*1し、彼に依頼をするという場面があった。もちろんその計画のことは視聴者にちゃんと言葉でそのままストレートに伝えてあるのだが、観賞後のとある生徒と教師の会話。


「先生、結局あの仮面の人は誰だったんですか?」
「あそこらへんはもう現実と妄想の区別がごっちゃになっちゃってわからないんじゃない? お父さんもう死んでるんだから」


気をつけろ、クリエイター諸君。これが一般人の読解力だ。あなたが苦心して作ったストーリーなど彼らは到底見ちゃいない。彼らは物語ではなく出来事を追っているに過ぎないのだ。

なんとなく、オタクの壁を感じた一日でした。

*1:仮面舞踏会でつけていた衣装を着ただけだが