ナムコクロスカプコン色々

※注:思いっきりネタバレ書いてます。


まず最初に言っておこう。面白いゲームがしたけりゃこんなの買うな! これは徹頭徹尾バカゲーであり、29話の真昇竜拳を撃つケンで感涙するゲームであり、魔界村のアレンジBGMで背中をぞぞっとさせるゲームであり、クロノアのBGMに合わせてワッフゥ! と叫ぶゲームであり、ワルキューレのエロさを再確認するゲームであり、レッドアリーマー・ジョーカーを見てデモンズブレイゾンをプレイ出来なかったことを思い出して悔しくなってみたり、サビーヌが男の子か女の子かで小一時間議論を交わしてみたり、とそういう楽しみ方をするゲームだ。

面白いゲームじゃなくて、楽しいゲームってやつです。一人パーティーゲームとでも言うか。

さらに言うならゲームとしては及第点以下です。延々と時間のかかるあのシステムはどうにかなりませんか。再プレイしたくてもできないわけですよ。ストーリーも雑。延々と延々とソウルエッジを追い続けるこの御一行は真面目にやる気があるんだろうかと何度思ったか。毎度逃げられてるんだからまず逃げられないようにする対策とか考えろよと。

その他不満点は探せばだいぶ出てくるだろうけど、まあひとまず置いといて。ナムコクロスカプコンのよかったところはそこらへんに目をつぶってもいいかな? と思わせるバカテキストと戦闘システム(但し攻撃時のみ)にあるんじゃなかろうかと。

バカテキストの半分以上は小牟が頑張ってます。「デカぁぁぁぁぁぁいっ! 説明不要じゃ!」「シャオムゥウェェイブッ!」「宇宙(そら)…か…」「残虐行為手当ては出るんかの?」「オレサマ オマエ マルカジリ」etcetc...

はっちゃけ過ぎだと思った。

戦闘システム(攻撃時)はヴァルキリープロファイルっぽいシステムで、出す技をその場その場で判断しながら攻撃を当てていくシステム。空中で攻撃を当て続けることによってコンボボーナスが発生する事、また敵が地面に落ちる寸前〜落ちた直後に攻撃を当てることにより発生するクリティカル等をキャラごとに考えて最適の攻撃手段を導き出す、というのはかなり面白い作業でした。単発クリティカルのリュウ、コンボボーナスのケンと分かれた性能を持たせていたりしたことは高評価。どっちも最終的に5000近いダメージをたたき出せたりして実にライバルっぽいと思った。リュウはクリティカル失敗すると目も当てられなかったけど。あとそんなに考えなくても普通に5000越える邪神様ことKOS-MOSはなんなんだろうと思った。

とまあ攻めはこんなに面白いのに防御の方はもすこし何とかならなかったのかなあ。敵ターンがまどろっこしい事この上ない。ここを直すだけでもだいぶ評価は変わっていただろうになあ。

というわけで、もし次回作があるならそこを作りこんで出していただきたい。正直この戦闘は好きなんで、これで終わられちゃもったいない。