ネットに於ける広告論

広告=邪魔なもの。

これが大方のインターネット愛好者の認識ではないかと思う。特にアダルトサイトの広告はすさまじく、ネット界のネオン街と言った感じだ。まぶしくて目障り。ある程度慣れてくると、広告という認識すらしなくなって、ただの障害物として目をむけることもせず素通りされる存在である。つまり広告になっていない。

なぜそんな事になっているのだろうか。まあ一番の理由はあの良く言えば華々しい、悪く言えば毒々しいバナー広告に理由があると思っている。テレビのCMだってドキュメンタリー風の重い番組の合間に、軽いノリのCMが入ったらこれはもう浮く。徹底的に浮く。サイト上の広告だって同じで、雰囲気に則していなければ邪魔なものにしかならない。

ついでに言うと新聞広告では紙面を大目に割いてもらえば、文字情報で商品の価値を訴えることもできるだろうが、ネットでは広告で文字情報を発信できる程スペースを割くのは難しい。だからとりあえず目を止めるためのネオン街風の派手なバナーが作られたと思うのだが、それは決してプラスになっていないと思う。

つまりネット上で広告をうつのは案外難しく、省スペースに多くの情報を含ませる技術、あるいは方法(広告専用のページを設けることもできるが、その場合誰がそのページをわざわざ観に行くかという問題がある)。サイトの雰囲気、イメージを壊さず共存できるもの。この二つをクリアした広告でないと効果が薄いのではないかと思うのだ。

そんなの共存し得ないだろう、と思うかもしれない。僕はそう思った。しかしわざわざこんな日記書いて結論を出さずに終わるのもシャクなので、僕なりの答えは書いておこう。

答えへのヒントはサイトの雰囲気を壊さない広告だ。つまり最もサイトを熟知した人が広告を作ればいいわけで、そんな人ってのはサイトの管理人以外にいない。管理人自ら広告を作って掲載するのだ。これであらかた解決する。

管理人が作るというのがポイントで、わざわざhtmlの上部に強制挿入させて外観を変えたりする必要もなく、管理人が自ら広告を置く場所を選べばいい。ぶっちゃけ広告専用ページを作ったっていいとすら思う。なぜって、そのサイトを訪れているリピーターにとっては、そこの管理人が手がけた広告というのはコンテンツの一部でもあるからだ。

ちょっと例としては適さないかもしれないけど、http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/5801/さんの所で以前携帯電話のCMのFLASHを作ったという報告がされていたとき、携帯電話にはこれっぽっちも興味がなかった僕が広告目当てで見にいったりもしたもんです。もちろん商品を買いはしなかったものの、興味のない人間の目を引けたという意味で、広告としては間違いじゃないと思いました。

名も知らぬ広告のプロが作ったバナー広告より、ネット上の親しい人が作った広告の方が、そのサイトに親しんでいる人にとっては価値があるだろうというお話。広告っていうか狭告やね。

でもそれじゃ大手のサイトじゃなきゃ企業側としては意味ないじゃん、って感じだけど、それについても一応考えがあるが長くなったのでまた明日。気が向けば今日。