真女神転生3マニアクスを振り返る

まだ難易度ノーマルを一周しかしてない上で、なんでこのゲームがこんなに面白いと感じるのかが理解できてないのでちょっと自分用に要素を書き出してみる。

  • 概要

女神転生シリーズの最新作。世界各地の神話・伝承などから、悪魔として敵モンスターが登場すること、そして彼らを会話を通じて仲魔として戦力にできること、また彼ら同士を合体させて別の悪魔を生み出す悪魔合体などが特徴。

  • 物語

主人公の目の前で、東京受胎を経てボルテクス界へと変貌した荒廃した東京。謎の少年と老婆の手によって悪魔へと生まれ変わった少年は、新しい世界を築くためのコトワリを得るため、人修羅としてボルテクス界を一人行く。

  • システム

RPGなのに装備がない。強力な武器を手に入れる喜びはなく、戦力は専ら自分と仲魔の強化をすることで向上する。能力値は五つ、力・魔・体・速・運。基本的に上から物理攻撃力、魔法攻撃力&最大MP、最大HP、行動順番&命中&回避、さまざまな要素、と絡んでくる。

  • 戦闘

プレスターンバトルという少し変わった戦闘。まず敵味方共に、自軍ターンがくるとその場にいる人数分だけアイコンが割り振られる。二人なら二つ、三人なら三つ。行動を起こすとこのアイコンが一個消費される仕組みだ。素早さが高い物から順番に行動を起こす。ここまではわりとよくある戦闘。

特徴的なのは攻撃時に敵の弱点を突いた場合、アイコン消費が2分の1になること。つまりパーティ四人が全員敵の弱点をつけば8回攻撃できる計算になる。もちろん弱点を突くということは通常よりもダメージがあがるので、総合ダメージは2倍の比ではない。いかに敵の弱点を突いていけるかは戦闘における大きなポイントになる。

また、物理攻撃がクリティカルヒットした場合もアイコン消費が2分の1になるが、こちらは確率による物なので出ればラッキー程度に考えておいたほうがいいだろう。

弱点を突くための属性は多岐に及ぶ。
火炎・氷結・衝撃・電撃・破魔・呪殺・魔力・神経・精神。そして物理と万能。万能はその名の通り万能であり、弱点を突くことはないが確実にダメージが通る属性。

攻撃魔法は基本的に火炎・氷結・衝撃・電撃の四つ。このうち気を付けるのは氷結と電撃。Hit時に凍結、感電することがあり、その状態では回避行動を取ることができない上に物理攻撃が全てクリティカル扱いとなる。この状態は敵ターンが終われば回復するが、それまでに生き残れるかどうかは神のみぞ知る。いや、悪魔のみか?

もちろん、従来のメガテンをプレイしてきた人なら破魔・呪殺の怖さもわかっているだろう。なにせ、当たれば一撃で死ぬのだから。ただし弱点属性でなければ、例え上位版のハマオン・ムドオンであってもそうそう当たることはない。ないのだが、当たるときは当たるのでいつもの通り即死に怯えながらダンジョンを進むことになる。なお、今回は主人公も悪魔なので破魔が効く点に注意。

魔力・神経・精神は以上に比べれば多少脅威は薄れる。基本的にバッドステータスを与えるこれらの属性は直接ダメージが入らないからだ。それでも貰えば危険であることに変わりはない。特に精神の魅了を食らった仲魔は勝手にアイコンを消費する上に、こちらに危害を加えてくるので要注意といえる。

属性には弱点ばかりでなく耐性というのもある。火炎に強い、なら火炎属性のダメージが半減される。が、プレスターンバトルにおいて重要なのはここから先の耐性だ。まず無効。火炎無効を持つ敵に火炎属性の攻撃を行ってもダメージは通らず、かつアイコン消費が二倍になる。アイコン二つを使って弱点属性を突いた場合を考えると、実に4回もの行動を無駄にしたことになる。

これが吸収・反射になると更に強力になり、なんとその場でターン終了になる。危害を与えられない上にアイコンを全て失うのだから、戦闘時にもっともやってはいけない行動だといえる。

なお、全体攻撃により耐性と弱点がかち合った場合、つまり火炎に対して弱点属性と無効属性を持つ二人のパーティに対して全体火炎魔法を用いた場合には、アイコンは二つ消費される。つまり耐性側が優先されるのだ。また物理、魔法を問わず回避された場合にもアイコンは二つ消費される。

以上がプレスターンバトルの大体の説明。もちろん弱点を敵に用い、耐性を味方に用いるのが正しい人修羅の在り方といえよう。

  • 仲魔

会話による交渉などで仲間になった悪魔のことを仲魔という。今回の仲魔は戦闘に出すことにより経験値を得、レベルアップすることが可能。仲魔はそれぞれ初期スキルと習得スキルを持ち、レベルがあがると習得スキルを一つ使用できるようになる。悪魔によって初期スキル、習得スキルの数と習得の順番、種類は決まっているが、悪魔合体で生み出された仲魔はこの限りではない。

例えば回復魔法を持つ仲魔と火炎魔法を持つ仲魔を合体させた場合、誕生した仲間は初期スキルに加え、素材悪魔の回復魔法と火炎魔法を継承している場合がある。何を継承するかはランダムだが、合体悪魔選択時に素材悪魔を選択し直すことでもう一度ランダム選出されるので、目的のスキルを狙って継承させることは可能だ。ただしスキル枠は全部で8しかない。初期スキルは変動の余地がないので、継承可能スキルの数は悪魔によって変わってくる。初期スキル+継承スキル(+習得スキル)で8枠全てが埋まった場合、以後習得したスキルを得るためには8枠の中からスキルを捨てなければならない。習得したスキルが必要なければ、それをそのまま捨てることも可能。

  • 主人公

主人公がスキルを得るためにはマガタマと呼ばれる物が必要。これはイベントや店で購入することで得ていく。各マガタマには習得スキルが設定されており、レベルアップ時に身に着けていたマガタマの習得スキルを得ることができる。ただし主人公も8枠スキルの縛りがある上に、各スキルは一度しか得る機会がない。つまり捨てたスキルは二度と手に入らないので取捨選択は慎重に。

またマガタマを身に着けることで能力値にいくらかのボーナスを得ることができるが、もっと重要なのは耐性と弱点が付くことである。大抵のマガタマには○○無効と○○に弱いという特性が設けられており、身に着けるマガタマで戦局は大きく左右される。マガタマを外すという選択肢はない。

なおいつも通り、主人公が死んだ時点でゲームオーバー。

  • まとめ

大抵のRPGがそうであるように、出現する敵がどういった編成であるかはパターンがある。まず悪魔一体一体の特徴を見極め、かつそれらの悪魔がどのような編成で襲ってくるのかを理解し、それに見合ったパーティを組むことが恐らくこのゲームのもっとも悩むところであり、且つ楽しいところなんだと思う。

例えば全体衝撃魔法を持つ悪魔が出現するダンジョンに、弱点が衝撃の仲魔を連れて挑むことは無謀だが、この仲魔を外して他の仲魔を入れるだけで危険はぐっと減る。あるいは弱点の仲魔をそのままに、衝撃無効、吸収、反射の仲魔を入れてもいい。つまりこのゲームのパーティとは、それ自体が最強の盾であるということ。というより、最強の盾にしないといつでも全滅の危険がある。

逆に矛となる手段は敵の弱点を突くこと。これも悪魔一体一体の特徴を見極めた上で、必要な魔法を選び出しそれを持つ悪魔を会話で仲魔にし、必要なら合体で別の悪魔に継承させ……

考えてパーティを生成すれば、その分だけパーティが強力な盾と矛になって応えてくれる。多分、これが真女神転生3の支持されるところなんじゃないかと思う。