って京極堂が言ってた
クールデレとか素直クールとかが流行りだしているらしい。いわゆるツンデレの反対のようなカテゴリーで、感情を表にあまりださずかつ突き放すような事はせず素直に好きと言えるような娘、だそうな。
具体的には部屋に隠してあったエロ本を見て「そうか、君はこういうのが好きなんだな。ところで私に胸はないが、君は満足できているのか?」と言う娘。
うーん素敵。俺のアルファも多分これに近い分類になると思った。というわけで、このクールデレor素直クールというジャンルがもっと流行るといいね!
と素直に喜べないところがある。というのも、ツンデレが斜陽になった原因はまさにこの『ツンデレ』という名前を与えられ、カテゴリー、性質として扱われだしたところにあると俺は思ってる。そうすることにより素材、記号としての面が強まるからだ。つまりそれをよく理解していない人間も手軽に扱ってしまえるようになり、結果悪貨が良貨を駆逐する……といった具合になるんじゃないかと思う。
メイド喫茶なんてのがポンポン建てられるのも、正にこの素材の独り歩きでしかない。メイドや巫女やらは外見で簡単にカテゴリー化できるのである意味しょうがないのかもしれないが、それに対し萌えるツボという形にできないものなら、あちら側の人間には決して理解できないもののはずだ。しかしこれにカテゴリー化、つまり『ツンデレ』や『クールデレ』という名前を与えて分類するという儀式は、彼らには見えなかったものを見せてしまう行為でしかない。