カネの壁

いつの頃からか量販店などを中心にポイントサービスを実施する店が増えてきた。ヤマダ電機もそのうちの一店である。ポイントサービスとは商品を購入した際に価格の約10%をポイントとして記録し、1ポイント=1円として店内でのみ扱えるものとするサービスのことである。

いつからかヤマダ電機は集客のためであろう無料ポイント進呈を行いだした。これは日に一度のみ規定のマシンにポイントカードを挿入することによって、100ポイント*1獲得できるというサービスだ。このサービスは4回まで受けることができるが、その回数は1000円以上の買い物をすることによりいつでも4回に戻すことができる。

以上の条件を大いに利用すると、まず1000円の買い物をする。そこで約10%、つまり100ポイントを獲得でき、かつポイント贈呈サービスが四回受けられるようになる。これを一日ずつ通いつめてサービスを受けることにより、100*4+100=500ポイントが貯まる仕組みになる。この500ポイントは500円と同じ扱いになるので、1000円の買い物で実質50%オフになる。つまり毎日が半額セールだ。僕ら貧乏人にはこれ以上ないサービスである。

ヤマダ電機を大いに利用している人はおそらく熟知しているであろうこのサービスを、割かしカネもちであろうところのビックカメラ愛用者に語ったところ、彼はそれでもビックカメラを使い続けると言っていた。なぜかと問うたら彼はこう答えた。

「ビックのほうが店員の知識と態度がいいから」

金持ちと貧乏人は一生分かり合えないと思った。

*1:ルーレット方式で当たれば最高4000ポイントになる