そうだ。お別れしよう。

「しかしこうも暑いと、せっかく買い込んだ計6Lの飲み物を三日で飲みつくしたりしてなんだまた買い物かって考えて泣きたくなるよね」
「なんでこの形式が続いてるのかをまず答えろ」
「そんな、口調まで変えて噛み付かなくても」
「一発ネタを引きずりなさんな。見苦しいだけだよ」
「楽なんだよ。見てくれよ左っ側のカレンダーを。これで四日連続更新だよ? 今各地が水不足になりつつあるみたいだけど、原因これじゃねえかと思うくらい稀な事だよ?」
「次から台風による水害が予想される時に四日連続更新するようにな」
「なんか今の君からは、付き合う前はよく会ったりプレゼントとか贈ったりするけど、一発ヤったあとは扱いがぞんざいになるタイプの男の匂いがする」
「知らんがな。とにかくさっさと一人立ちしなさい」
「もうこの形式でいいじゃん。まともに読んでくれてる人なんて片手で数えるくらいしかいないんだからさあ」
「……俺の名前は鈴木崇」
「え?」
「年齢は14歳。進学校に在籍、成績は中の上。顔がいいので常に彼女持ち。でも性格が悪いので数ヶ月で別れる」
「わあ、よせ!」
「両親がマスコミという環境の為さまざまな情報と、情報の裏に囲まれて育ってきたためか物事に対し冷めた観点で触れることが多い。趣味は魚釣り」
「あ……ああ……」
「これでどうよ」
「無理だ……俺の人生においてそんな特異な人間と接触した経験は無いよ……そんな人物像なんて書けないよ……」
「つまり、俺のお役目御免って事だな」
「……あのさあ……」
「ん?」
「そんなに、俺の事嫌い?」
「馬鹿だなあ」
「え?」
「お前なら一人でもちゃんとやっていけるって、信じてるからだよ」
「……そっか」
「そ」
「……」
「……」
「じゃ……頑張ってみる」
「ん」
「……」
「……」


「……」