話題がないときゃ飯の話を書く

いつだったかテレビを見ていて、究極のラーメンとは何味か、という疑問を解消するべく味噌、塩、とんこつの三つの味のいいところを合わせれば出来るはずだという主張のもと、実際それをつくって食してみるという企画を放送していた。一見不味そうだが、出演者曰く「新しい味」「美味しい」となかなかいい評判を獲得していたことを覚えている。

このような食い物を美味そうに食う人を目にした者のとるべき行動はひとつ。即ち俺にも食わせろ

というわけで実際にやってみた。とはいっても実際の味噌ラーメンや塩ラーメンなどを準備する事はラーメン屋の友人でもいない限り無理。つまりここは庶民の味方インスタントラーメンの出番だ。とりあえず家にあったサッポロ一番のしょうゆとみそ味の粉末スープを混合して、麺はそのまま二つ煮込み完成。即捕食。

結論からいうとこれは失敗だった。なんか中途半端にしょうゆとみその中間の味になり、何味なのかさっぱり理解できなかった。不味いという事はないのだが、おせじにも美味いとは言えない。

そのほかの組み合わせも実行しようと考えたが、サッポロ一番シリーズで考えるとしおラーメンのスープは、明らかにしょうゆやみそと混入することでなんか色彩が致命的なモノが出来上がりそうで実行できずにいる。また三食分のスープ混合も試したいが、三食分のラーメンを食うことは今の胃袋では確実に無理なのでこれも躊躇するところだ。あんま袋開けた状態で放置したくないし。

とこんなアホなことやってても意外と発見することはあるもので、一ついい組み合わせのインスタントレシピが出来た。辛ラーメンサッポロ一番のみその混合である。辛ラーメンは単体で食べると只々辛く、よほどの辛みフリークじゃないと耐え切れないものになる。しかしこれに味噌スープを混合することにより、辛みが幾分薄くなり、かつ旨味がプラスされるためかなりいい味わいになった。辛うまいラーメンが食べたいならわりとお薦め。

ちなみに、こんな食いかたしてるの僕くらいのもんだろうと思ってたらルー大柴の息子さんがこれに近い食いかたをしていてびっくりした。あとトゥギャザーって言葉がサラリと出てくるルー大柴に戦慄を覚えた。