おとなだよ? おにーさんよりは いろいろと (字余り)

風に吹かれて雄たけびを上げる、木々のざわめきがたまらなく好きだ。

どっかの研究によると日本人はそういった川を流れる水の音とか、自然の生み出す音を、雑音ではなく人の会話を聞いているときのように脳は聞いているらしい。それの真偽は知ったこっちゃないが、そういう自然の音を聞いて妙に気分が落ち着くのは確かだろう。

ゴルフというスポーツがある。これの面白さがさっぱりわからず、(やったこともないのだから当然なのだが)一プレイヤーであるお袋に何が楽しいのかを聞いてみたところ、


「あの自分達以外誰もいない、自然の中の空間にいること自体が気持ちいい」


との答えが返ってきて、そりゃ何度もいきたくなるかと納得した。周りに誰もいず、木々のざわめきと小鳥の声と自分だけの世界というのは間違いなく魅力的なものだ。

だってそれは、僕が墓場を好むことと全く同じじゃないか。